WRITING GUIDE
親子で作文を見直すチェックリスト
更新日:2026年9月15日
作文の見直しは、間違い探しだけではありません。最初に『伝えたいことが伝わるか』を読み、そのあとで文字や原稿用紙の使い方を確認すると、子どもの言葉を残したまま整えられます。
見直しは5段階に分ける
一度に全部直そうとすると、書いた本人も読む保護者も疲れてしまいます。内容、構成、表記、原稿用紙、最終確認の順に分けましょう。初めの一回は声に出して読み、意味が分かりにくいところへ小さく印を付けるだけでも十分です。
原稿用紙の細かな書式や、保護者が直してよい範囲は、学校・先生・募集要項の指示を優先してください。
1.内容を確認する
- 何について書いた作文か、最初から分かる
- いちばん伝えたい出来事や考えが入っている
- 「楽しかった」「驚いた」の理由が書かれている
- 場所、様子、会話など、場面を想像できる手がかりがある
- 本や資料の内容と、自分の考えを区別している
子どもの言葉を引き出す声かけ
「そのとき、最初に何が見えた?」
「いちばん覚えている言葉はどれ?」
「始まる前と終わったあとで、気持ちは変わった?」
「もし友だちに一場面だけ話すなら、どこを話したい?」
2.構成を確認する
- はじめが長くなりすぎず、本題へ入れている
- 段落ごとに話題のまとまりがある
- 出来事の順番が入れ替わっていない
- 「それ」「そのとき」が何を指すか分かる
- まとめが本文の内容につながっている
順番が分かりにくいときは、各段落の横に「出発」「失敗」「やり直し」「分かったこと」のような短い名前を付けます。段落名だけを読んで流れが通れば、構成の骨組みはできています。
3.表記を確認する
- 文の終わりに「。」がある
- 一文が長すぎず、主語と述語が対応している
- 同じ言葉の漢字・ひらがな表記がそろっている
- 習っていない漢字の扱いが提出条件に合っている
- 書き間違い、送り仮名、脱字を一行ずつ確認した
誤字を見つけたら、すぐ正解を言う前に「この言葉、国語辞典で一緒に確かめてみようか」と促す方法もあります。自分で見つけた修正は、次に書くときの力になります。
4.原稿用紙を確認する
- 題名・氏名の位置が指定どおりになっている
- 段落の最初を一マス空けている
- 句読点や閉じかぎ括弧が行頭に出ていない
- 会話文のかぎ括弧と改行が分かりやすい
- 指定枚数を超えておらず、必要な下限にも届いている
下書きの段階なら、もじメーターの文字数カウントと原稿用紙プレビューで、改行による空きマスや行末の句読点を含めた配置を確認できます。最終的には提出先の見本と見比べてください。
5.提出前の最終確認
- 一晩置く
可能なら時間を空け、翌日に読み直すと抜けに気づきやすくなります。
- 声に出す
息が続かない文や、同じ言葉の繰り返しを見つけます。
- 提出物をそろえる
枚数、氏名、ページ番号、表紙、締切を確認します。
保護者が代わりに書かないために
保護者が整った文章を提示すると、早く完成しても子どもの体験や表現が薄くなることがあります。「こう書きなさい」ではなく、まず書いた部分の良さを具体的に伝え、質問で続きを引き出します。
「ここは変だから、こう書いて」
「もっと詳しく書きなさい」
「ここを読んで景色が浮かんだよ。音はどうだった?」
「このとき、心の中で何と言っていた?」
子どもが答えた言葉を保護者がメモし、その中から本人が使いたい表現を選ぶ方法もあります。文章の主役と最終的な選択を子どもに戻すことが大切です。
よくある間違い
- 誤字から直し始め、内容の良いところを伝えない
- 保護者の言葉に置き換えすぎて、子どもの作文ではなくなる
- 一度に多くの修正を指摘し、何から直すか分からなくなる
- 文字数だけを合わせ、伝えたいことのつながりを確認しない
- 提出直前に清書を始め、書き直す時間がなくなる
親子で終わりに確認する5項目
- 子ども自身が「いちばん伝えたい一文」を選べる
- 保護者は良かった具体的な部分を一つ伝えた
- 直す場所は理由を話し、本人が表現を選んだ
- 文字数・原稿用紙・提出条件を確認した
- 完成した原稿を最初から最後まで読み直した