800字・1200字・1600字の作文構成例

更新日:2026年9月15日

書き始める前に文章の『地図』を作ると、途中で話がそれにくくなります。ここでは、はじめ・なか・まとめの三つに分け、指定文字数に合わせる具体的な方法を紹介します。

基本は「はじめ・なか・まとめ」

はじめでは、何について書くかと、読み手に知ってほしいことを示します。なかでは、出来事や理由、会話、そのときの様子を具体的にします。まとめでは、分かったこと、変わった気持ち、これからしたいことを書きます。

提出前に確認

下の配分は考え始めるための目安です。題名・氏名を文字数に含めるか、最低文字数や上限があるかは提出先の指示を確認してください。

文字数別の配分例

全体はじめなかまとめ
800字・標準型120字520字160字
800字・結論先行型180字480字140字
1,200字・二場面型150字800字250字
1,200字・考察型220字700字280字
1,600字・経験中心型200字1,100字300字
1,600字・比較型250字1,000字350字

「なか」が長いときは、場面Aと場面B、自分の予想と実際、以前の考えと今の考えなど、二つの小見出しを下書きに置くと整理できます。清書では小見出しを消しても構いません。

800字の構成例:一つの出来事を書く

  1. はじめ・120字

    出来事が起きた日時や場所、なぜ書こうと思ったか。

  2. なか・520字

    困った場面、工夫したこと、相手の言葉、自分の気持ちの変化。

  3. まとめ・160字

    経験から分かったことと、次に同じことが起きたらどうするか。

テーマ例「初めて一人で料理を作った日」
材料を選んだ理由→失敗した場面→家族の言葉→もう一度工夫したこと→完成後に感じたこと、の順に並べます。

1200字・1600字で内容を深くする

長い作文は、出来事を増やすだけでは散らかりやすくなります。1,200字なら「二つの場面を比べる」、1,600字なら「出来事の前・最中・後で自分がどう変化したか」を軸にすると、全体が一つにつながります。

内容を考える質問リスト

  • 始まる前は、何を予想していましたか。
  • いちばん心が動いたのは、どの瞬間ですか。
  • その場所の音、色、におい、手触りはどうでしたか。
  • 誰が何と言い、その言葉を聞いてどう思いましたか。
  • うまくいかなかった理由は何だと思いますか。
  • 終わったあと、最初の考えと何が変わりましたか。
  • 次に試したいことは何ですか。

書いた後に文字数を削る方法

  1. 同じ意味を繰り返している二文を一つにする
  2. 出来事に関係しない説明や、長すぎるあらすじを外す
  3. 「とても」「すごく」だけに頼らず、具体的な一文へ置き換える
  4. 一文が長ければ、主語と述語を確認して二つに分ける
削る前:私はとてもびっくりして、本当にすごく驚きました。
削った後:予想より大きな音に、私は思わず後ろへ下がりました。

文字数を足す方法

内容のない言い換えを増やすのではなく、読み手が場面を想像できる情報を足します。「なぜ」「例えば」「その前と後」を問い直すと、自分だけが書ける部分が見つかります。

足す前:発表は緊張しました。
足した後:名前を呼ばれた瞬間、練習では言えた最初の一文が出てきませんでした。先生がうなずくのを見て、私は一度息を吸いました。

よくある間違い

  • はじめが長く、本当に書きたい出来事へ入れない
  • 出来事を時系列で並べるだけで、気持ちや理由がない
  • まとめで、それまで書いていない話題を急に出す
  • 文字数を増やすため、同じ感想を表現だけ変えて繰り返す
  • 上限を確認せず、清書後に大幅に削ることになる

親子で確認するチェック項目

  • 作文で一番伝えたいことを一文で言える
  • はじめ・なか・まとめの役割が分かれている
  • 「なか」に具体的な場面や言葉が入っている
  • まとめが、最初に決めたテーマへ戻っている
  • 指定文字数と原稿用紙の実際の枚数を確認した